令和5年度大規模地震時医療活動訓練
2023年9月30日 宮崎県
南海トラフ巨大地震を想定とする内閣府の訓練です。今回は静岡県、愛知県、三重県、和歌山県が被災したという想定で全国から約2000名のDMATが参加、当院からは2名がコントローラーとして参加しました。
① 県央・県南活動拠点本部(宮崎大学医学部附属病院内) 唐木調整員
前日午後にコントローラー役割を決定し、当日訓練までに必要な物を確認し、夕方からの県調整本部との各ミーティングにWeb参加しました。Web会議では、県調整本部に高速衛星通信スターリンクを設置、活用し行われました。
訓練当日は、担当本部管内の一般病院のEMIS代行入力、仮想病院の病院支援机上訓練のサポートをしました。民間救急とDMATによる患者搬送訓練も行われました。活動拠点本部の訓練進行について、沢山のことを学ぶことが出来ました。
② 西都児湯医療センター 安間医師
自家発電燃料が8時間しかもたないため、燃料を要請し、節電して消費をおさえる「籠城」の想定でした。午前中に一度給油を受けたものの8時間後には燃料がつきてしまう。再び給油できるのか・・・。ライフライン維持の難しさを感じました。入院患者増は見込めない状況の中、来院患者のトリアージ訓練も行いました(傷病者名は仮想で作成)。燃料の関係上、重傷者は支援DMATに依頼して他院に搬送しました。籠城と患者受け入れを並行して行うことの難しさを学んだ訓練でした。