循環器内科
循環器内科は、当院がこの地に移転した平成元年4月に久保田幸次(企業団相談役)らにより開設され、北陸ではいち早く心臓カテーテル検査、治療を積極的に行ってきました。
平成7年からは織田裕之(企業団参事)が加わり、金沢大学附属病院からのローテーションの中堅、若手医師とともに24時間365日、患者さんのための医療を実践しています。
狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患はもとより、下肢閉塞性動脈硬化症、不整脈、透析患者さんのシャント不全、そして心疾患の終末像である心不全に至るまで積極的に介入を行っておりました。特に急性心筋梗塞に対する緊急カテーテル治療は北陸随一の数の患者さんを受け入れており、24時間体制で、患者さんのためにできるだけ早く治療を開始し、かつ安全に終え、元気に退院していただくことを常に心がけています。
その長年の積み重ねの甲斐あって、2017年から2020年までと2022年、2023年は、北陸エリアにおいて、心臓カテーテル治療数でトップとなることができました。(”いい病院“(週刊朝日MOOK)に掲載されています)
心臓カテーテル治療については、ローターブレーター、ダイヤモンドバック、IVL(血管内石灰化破砕)、エキシマレーザ、DCAといった特殊カテーテルを用いて、高度石灰化など複雑な冠動脈疾患への治療も行っております。下肢動脈疾患に対するカテーテル治療でも、クロッサーシステム(高度石灰化貫通用カテーテル)を用いた治療も積極的に行っております。
また心臓専用CTの設置、心臓カテーテル専用カテ室の複数化、及びICU、HCUとの連携や心臓リハビリテーションの導入、心不全緩和ケアチームの立ち上げと、それぞれのアップデートを年々行っております。
当科の唯一の弱点である心臓血管外科が併設されていない点に関しては、金沢大学附属病院心臓血管外科の全面的なバックアップを得ており、密に連携を行っております。
近隣の先生方からの紹介患者さんも多く、病病連携、病診連携も積極的に図っております。
高齢化社会や生活習慣病の増加とともに、今後ますます増えています心臓病、冠動脈疾患、下肢動脈疾患や不整脈疾患の患者さんに対して、当院循環器内科は誠意を持って、最大限の診療、治療を行うことで、地域貢献を進める所存です。
2024年4月からは、白山南加賀ハートセンターを開設し、脳卒中・心臓病等総合支援センターも設置しました。これまで以上に広域でかつ密な循環器地域医療を行い、生涯にわたり患者さん、その家族へのサポートも行なっていきます。
白山市・クスリのアオキ 文化創生プロジェクト『医療と健康チャンネル』で次の動画が視聴できます
- 「特殊カテーテルをつかいこなす!」~最新!心臓カテーテル治療~
公立松任石川中央病院 白山南加賀ハートセンター長 大谷 啓輔
患者さんへ、担当医のひとこと
胸痛や動悸、息切れなど、また歩行時の下肢の痛みなどがあれば遠慮なく当科を受診してください。また、周囲にこのような方がいらしたら一度相談してみてください。北陸トップクラスの医療施設と医療スタッフでお待ちしています。
スタッフ
外来診察表
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
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午前 | 10時前予約 | 8:00~11:30 | 織田 大谷 |
織田 古川 久保田 |
北野 久保田 |
山口 大谷 |
北野 道谷 |
新患・予約なし再診 | 8:45~11:30 | ||||||
10時以降予約 | |||||||
午後 | 予約制 | – | – | – | 飯野 (第一木曜) |
– |
当科の特色
これまで長きに渡り、久保田医師、織田医師により創られ、支えられてきた循環器内科であり、伝統として、“患者さんのため”という意識が循環器内科スタッフみんなにも根付いております。公立の総合病院ですが、循環器内科の患者さんは多く、古くから虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)や下肢閉塞性動脈硬化症に対する下肢動脈血管内治療(EVT)を積極的に行っており、また365日24時間の緊急患者さんの受け入れは常に心がけています。医師と看護師、生理機能検査技師、放射線技師、臨床工学士、リハビリスタッフ、医療事務さんとの連携もしっかりできており、高いスキルを有しています。
そうした診療の結果として、心臓カテーテル治療件数が北陸トップクラスを維持していると思いますので、今後も継続してスタッフ一丸となって邁進していく所存です。 気軽に色々なことをご相談いただければ、誠意を持ってお応えします。
当院での研修を検討している医学生、研修医の皆さんへ
当院は地方の公立病院ではありますが、循環器内科の患者さんは特に多く、心臓カテーテル数も北陸トップクラスです。当科では特に実践の研修をモットーとしていますので、循環器に興味があれば、毎日多くの循環器疾患、カテーテル検査、治療を経験でき、充実した研修になると思います。またカテ室スタッフもみんな明るく、優しく、そして頼りになりますので、楽しく、成長できる研修になることを約束します。
見学、研修をご検討している方は、いつでもご連絡お待ちしています。
TEL:076-275-2222
FAX:076-274-5974
E-mail:info@mattohp.jp(事務または大谷医師宛て)