放射線科
放射線科の概要
公立松任石川中央病院 放射線科は、地域に根ざした総合病院として、CT検査、MRI検査を中心とした幅広い画像診断と、血管造影などの画像下治療を行っております。
最新鋭の医療機器を導入し、経験豊富な放射線科医が、迅速かつ正確な診断と治療を提供することで、患者様の早期回復とQOLの向上に貢献します。
画像診断
当科では、放射線診断専門医によるCT検査やMRI検査の即時読影を行い、迅速かつ正確な診断と治療への貢献を目指しております。
特にCT領域においては、石川県で初めての導入となる次世代型CT装置「フォトンカウンティングCT」をはじめ5台のCT装置(うち1台は健診専用)を駆使し、優秀な診療放射線技師と共に用途に応じて使い分けながら高精細な画像とSpectral Imagingなど最新の画像解析技術を用いることで、より精度の高い画像診断を可能としています。「フォトンカウンティングCT」については別途放射線室のページを御覧下さい。
また当院は、同じ企業団に属する「公立つるぎ病院」、さらに広域医療連携協定に基づき「能美市立病院」のCT/MRI検査の読影も担っており、広域医療連携の中核としての役割も果たしています。 地域医療連携室を通じて院外からの画像診断予約も随時受け付けており、緊急検査にも迅速に対応しております。
今や画像診断技術は日本の診療において欠かせない存在ですので、在籍する臨床研修医や放射線科専攻医の教育にも力を入れています。
画像下治療(IVR:Interventional Radiology)
当科では、IVR専門医の元、画像診断技術を応用した低侵襲治療である画像下治療(IVR:Interventional Radiology)も行っています。
肝細胞癌に対する治療として、従来の鼠径部からのアプローチによる肝動脈化学塞栓療法(TACE:Transcatheter Arterial Chemo-Embolization)に加え、2024年度から橈骨動脈アプローチ肝動脈化学塞栓療法(RAVI-TACE)を開始するなど、患者様の負担軽減に繋がる技術を積極的に取り入れています。
放射線科医の人数が少ないため全例対応が難しい状況ではありますが、外傷や消化管出血、腫瘍性出血などによる緊急血管塞栓術にも対応しております。また治療が難しい症例に際しては金沢大学附属病院や石川県立中央病院とも連携して対応します。
担当医のひとこと
医用画像領域はまさに日進月歩の進化を遂げており、我々も日々学びを止めずに邁進しています。病院の表舞台に立つことが少ない診療科ではありますが、豊富な経験を有するスタッフと先進的な医療機器で、良質で負担の少ない画像診断を提供して参ります。